女性とハンドバッグと必然性

私は男だから
たとえ
ドラえもんと呼ばれても
小物は
あらゆる内ポケットに詰め込み
バッグを持つことを
極力回避したい。
しかし、
女性にしてみれば
ポケットに
あれこれ詰め込むことは
体の線を台無しにするし、
第一、
命の次に大切なお洋服が
たるんでしまう。
しかも、
重要な戦略物資であるところの
化粧ポーチは
ちょっとした香水瓶を別にしても
結構嵩をとるものだし、
スマホ、財布、鍵、ハンカチ以外に、
女性特有の備品も
何かと多い。
しかし、
ハンドバッグの必然性は
もっと他にもあるはずだ。
小振りなハンドバッグを持ち
颯爽と歩く女性には
爽やかな目的性を感じるし、
街角で、
片肘折り
腕に掛ければ
大人っぽいバランス感も
演出できる。
また、
男性と差し向かいに座り、
テーブルの上に
スッ…と置かれたりすると、
それは一転、
恐怖へと変わる。
それほど、
女性のハンドバッグは
多目的性を備えている。
しかし、
男がこれをやると
あまり美しくない。
これはあくまで
女の特権であり、
男には
もっと他に
やることがあるでしょ!
と、なりがちである。

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