赤血球の数を知ってなんの意味があるんだ…と友人は言った

ある呑みの席で、
軒並み還暦を迎えんとする友人たちへ
私がさも知ったかぶりで言ったらしい。
一人が私に
赤血球の数を知ってなんの意味があるんだ…
と言った。
我々は健康を十分気にしながらも、
己の皮膚の内側に関して
意外なほど無関心であり、
かつリアリティーが無い。
しかも、
私自身電子顕微鏡で覗き
バードウォッチングのごとく
赤血球を数えたわけではない。
こうした既成資料に基づく話は
それこそリアリティーが無く
即飽きられてしまう。
その時もそうだった。
しかし実際のところ
赤血球細胞は、
一人の人体に約20兆個存在するらしい。
ほ〜..という感じだ。
しかもその中のただ1個の赤血球に
ヘモグロビンというタンパク質分子が
3000万個近く含有されているという…!?
もはや計測不能の呆れた世界である。
しかしここで気にしなくてはならないのは、
かくも気の遠くなるほど小さく
また膨大な数がなければ
我々の人体は一瞬たりとも保てないということだ。
このリアリティーに気づくことこそ、
実は健康や美容への近道だと
確信している。

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