続・本田はホンダを超えたか!?

本田圭祐選手に
威風を感じ始めたのは、
彼がキャプテンをつとめ
オランダ2部リーグで
VVVフェンロを優勝に導いた辺りからだ。
時折ニュースに流れる彼の表情を眺めつつ、
優勝という結果ではなく、
彼が周囲に及ぼしている心地よい風のようなものに
アンテナが反応するようになった。
その後ロシアリーグに転身、
CSKAモスクワでリーダーシップに磨きをかけ、
イタリアミランに鳴り物入りで入団。
以後、多様な障害にぶつかり浮沈を繰り返しているが、
彼はもうサッカー選手のジャンルを超えた
誤解を恐れず言えば、
確固とした哲学を持つ、筋のいい政治家である。
ある種怖ろしいほどのメディア渦巻く異文化の中で、
堂々と意見し、目立ち、克己し、
チームの目的、ひいては国家の意味にまで肉薄し、
従来の日本人が持つメンタリティーの革新を
試みようとしているようにすら見える。
私の中で今、本田は個人事業主でありながら、
あの偉大な企業ホンダを超えている。(笑)
もうしばらく彼の活躍を眺めていたい。

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