続・女性美とは、

前回、
女性美とは眼であり、
その落ち着きにある…
と書いた。
間違ってはいないのだが、
やや躊躇もある。
前回同様唐突に
落ち着きのある眼とは何ですか?…
と問われたとしよう。
私は即座に
「決意」と答えるに違いない。
抽象的な表現と思われるかもしれないが、
私にとってみれば
至って具体的な答えである。
決意とは当然、
意を決することであり、
人生の岐路で己の意に従い判断すること。
今日のランチを
パスタにするか和定食にするかではない。
場合によっては
「利」から離れても、
己の道を行く…という強さ、
または、
自分の人生を
他人と比較しない…ということだ。
決意は往々にして失敗や苦痛を生む。
そしてその都度大きく傷つく。
判断を曖昧にして、
緩衝に身を置く方が
短期的には楽である。
しかしその傷こそがまた、
その人の決意というマグマに
いいニュアンスの温かみを与え、
その人をより一層美しくする。
もしかしたら「決意」というよりも、
そうした「傷の多さ」かもしれない…と、
今書きながら思っている。

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