幼き日の「 運動会 」侮ることなかれ!

先日
運動会に向け
練習している
園児たちを見た。

一瞬タイムスリップ…

緊張したわたしが
鯛釣り競争の
スタートラインに並ぶ。

早鐘のように打ち鳴る心臓。

パ〜ン!…

一気に先行する5人 …

F1に
軽自動車が混じったように
わたし一人遅れる。

心臓がせり出し
黄土色のグランドが
目から溢れ出る。

殆ど泣いている。

第4コーナーを回る …

平均台の上から
地面の鯛を釣りあげた5人が
ゴールラインに消える頃

わたしは慎重に
平均台に上がる。

気づくと
次のチームが上がって
鯛を釣り
走り去って行く。

鯛を小脇に抱え
笑いながら
走り去る奴もいる。

次のチーム
そして
また次のチームが来ても
わたしはまだ
鯛を釣っている。

明らかに
わたしを救おうとする
先生たちの
驚いたように
慌てた姿が見える。

その表情は
わたしをさらに
奈落の底へ突き落とす。

真空の時間…

わたしは
やっと釣れた鯛を翻しながら
4〜5組後ろのチームと一緒に
もんどり打ってゴールする。

人生とは
かくも残酷なものか…

そこには
人生の全てがあった。

トラウマとも言えるその日が
わたしの原点でもある。

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