今年もまた「コンチキチン」がやって来た。

もちろん、
祇園祭のことだ。

タイトルに、
またやって来た..と書いたが、
もうやって来た..と書くべきだろう。

これほど大掛かりな祭を
京都の人たちは毎年やっている。

ただ眺める分には
夕暮れの祇園囃子など
涼気をさそい趣あるが、
これに毎年たずさわれ…と言われたら
ほぼ気絶する。

祭のあと
山鉾の解体後も、
挨拶仕事やいろんな雑事が
結構尾をひくだろう。

そして来年の祭に向け
子供達や若手に対し
日常的な
笛太鼓など芸事の指導や
町方の寄り合い
新規住民や観光客への周知啓蒙など、
多くの時間を必要とするはずだ。

また、この祭自体、
七月一日の解禁以後、
中旬にあのメインイベント
山鉾巡行のピークがくるものの
実は月末までの一ヶ月間、
ほぼ毎日どこかで何か祭事が行われている。

当事者におかれては
年から年中、
祇園祭に追い回されている感じだろう。

このエネルギーは
一体どこから来るのか。

四条通りに面した
コストのかかる商業ビルの数フロアーが
一年通して山鉾の資材や備品で
埋め尽くされているのを見ると、
正に京都の面目躍如、

いやー、まいりました!…となる。

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