京都、あの四条通の歩道がひろびろと。

京都で
最近の関心事は、
観光客でごった返していた
「四条通」が、
車道の幅は半分、
(片側2車線が1車線に減少)
歩道の幅は2倍になったこと。
資本主義社会において、
普通考えにくい。
四条通と言えば、
市を東西に貫く主要幹線であり、
地下には大阪からの大動脈
阪急電車が乗り入れ、
南北に市営地下鉄が交差する
まさに交通の要衝だ。
地権者、商店主、住民、近隣市民、
そして交通機関関係者の
様々な利害の喰い違いが予想される。
ましてや観光シーズンの
慢性渋滞が喧伝されていた京都である。
しかし京都市はそれを
基本計画策定後
僅か15年足らずでやり遂げた。
普通こうした話は
頓挫に頓挫を繰り返し、
数十年かかって
振り出しに戻る。
地権者や商店主の利害の一致とか、
並走または交差する通りの改修とか、
様々な啓蒙活動の結果と推測するが、
やはりこのスピード感は
驚きに価する。
一方でこの通りが
祇園祭山鉾巡行の重要な見せ場であることも
おもてなし京都を掲げる上での
決め手の一つとはなったであろうが…、
街をアピールする上で、
何を削り何を生かすか、
京都市民の、
その整理された判断力と結集力に
敬服している。

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