いまだ分からぬ . . . イタリア女とは一体いかなる風情のお方?

実は
この点も
不明なのである。

聞くところによれば

派手で
直感的な

ラテンの血を
連想させる…

しかし

わたしが観てきた
イタリア映画から
すれば

その逆で

非常に
ウェットであり

センチメンタリズムに
溢れているのだ。

家族を第一義とし

控えめで
シックな衣装を好む。

こう思うのも

ロッセリーニの
無防備都市など

戦中戦後の
ネオレアリズモの
見過ぎかもしれないが

イタリア女は
黒い衣装をまとい

タッタッタッと
走って

パタン
と倒れる

そんな

一途なイメージが
強すぎるのだ。

後年の映画
「ブーベの恋人」を
観たときなどは

パルチザン活動中に
罪を着せられ

14年も
服役する男を

ひたすら
待ち続ける女….

まるで
日本のメロドラマだが

わたしは
この
14年も待つヒロイン

イタリア女優
クラウディア・カルディナーレに
恋をしたばっかりに

間違った女性観を
身につけたきらいがある。(笑)

誰しも
そんなに待ちは
しないのだ!

カルディナーレも
映画の中では

殆ど
黒の質素な
ワンピース姿だったが

イタリア女のイメージが

ど〜しても
ここから

脱却できずにいる。

ちなみに
派手なカルディナーレは
大嫌いだ。

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