あ、ミトコンドリアが来た…と言われはじめて15年

私は健康維持の一環で
年齢に縛りのないサッカークラブに
身を置く。
顔を出したら
周囲から言われる言葉がある。
「あ、ミトコンドリアが来た」…
若手からも「ミトコンドリアさん、こんにちは」
と揶揄される。
あれだけ懇切丁寧に
ミトコンドリアの本質と
スポーツとの因果関係を
説明してやったのに…
と思う。
しかし彼らは
ミドリムシとしか思っていない。
仕方ない
また私の戯言が始まった…
という程度のことなのだ。
往々にして
極所のキーワードに持ちこみ
持論を展開しようとすると、
相手は騙されてたまるか..と
防衛本能を働かせ、
笑いながら
シャッターを下ろす。
ミトコンドリアには
残念ながらそうした
マイナー感が漂っていることを
認めざるを得ない。
そしてかく言う私も
15年前まで
ミドリムシだと思っていた。
ミトコンドリアよ、
名前を代えたほうがよさそうだぞ。
ここまで書いて
ミトコンドリアの説明に一切触れてないことに
気づいた。
しかし、
わたしはもう説明することに
飽きているのだ。

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