「東京」のランドマークについて、ややつっこんで考える。

前回
東京のランドマークは
東京タワー..
と書いた。
これには違和感もある。
新しい顔
東京スカイツリーの威容には
一目もニ目も置くものがある。
あの狭い敷地に
構造物むき出しの突き合せで
634mものタワーを建ててしまう
その技術力は圧巻だ。
しかしそれでも
東京タワーに軍配を上げるのは、
彼が生まれた時代背景だ。
まさに経済成長の先駆けのように
1958年彼は誕生した。
その後1964年
東京オリンピックの時も
国家の象徴として
彼の姿は世界に配信された。
生まれた宿命が違うと言うべきだろう。
しかしもし、
彼が赤くなかったら….。
赤く塗られたのは
当時の航空法による規定と聞く。
もし普通の鉄塔ごとく
グレーに塗られていたなら
エッフェル塔ほどには
曲線美が無いだけに
果たして今の霊力を保てただろうか。
それだけ「色」の力は重大だ。
そこで思う。
もし、
東京スカイツリーが
赤色だったら…、
恐らく彼は
その霊力を
東京スカイツリーに
明け渡すこととなっただろうと..。
しかし一方、
エレガントに足元を閉じた
貴婦人のような
東京スカイツリーには
今の色が
似合っているように思う。

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