日本のルネサンスはいつだったのかを知る意味

以前ルネサンスという言葉の概念に触れた。
イタリアを中核とする
中世西洋世界の言葉であり、
宗教改革への起爆剤となった。
さて、
日本のルネサンスはいつだったのか。
西洋の概念を無理矢理当てはめる必要はない。
意味のない作業とも思う。
ただ、依然として、
考えてみる価値はあるとも思っている。
律令時代は万民の犠牲の上に成り立った雅であり、
封建時代は確かに鎌倉武士のごとく
ある意味爽快な自由・資本主義的芽生えがあったとは言え、
広く庶民の才能にスポットが当たる時代ではなかった。
一般庶民は日々生きることに精一杯だったはずだ。
室町時代は武家と公家が化学変化を起こした時代であり、
その中から、現代の和文化にもつながる
豊満な様式美が生まれたと言えるが、
やはり庶民的躍動感は感じない。
そこから先は暗黒の戦国時代、
公家、武士、庶民共に、
命からがらの時代である。
じゃあ権力と経済が安定した江戸時代こそそうかと言えば、
確かにいろんな文芸が花開いたいい時代ではあるものの、
なにかルネサンスという切迫感に欠ける。
今日は答えが出そうにない。

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