化粧とは何か。
質問の的が大きすぎる。
しかし、例によって即答するとすれば、
私は「女の覚悟」と解く。
時に「そりゃあ男に媚びてんのさ〜」
と、のたまうオジサンがいる。
彼らは完全にアウトである。
相手にする必要はない。(笑)
歴史上、
男は、どんな端くれでも
男社会というヒエラルキーの中で
一応体裁を保てた。
しかし果たして、
歴史上、
女に、組織というものがあっただろうか。
いつもそのことを考える。
いや、組織どころか、
女は常に
好むと好まざるに関わらず、
個別化される歴史を
歩んできたのではないだろうか。
個別化された女は、
生き抜く上で、
男より厳しい見識眼や直感力を
発達させなければならなかっただろうし、
男社会という世界へ出て行く際に
より厳しく己をチェックする必要に
迫られたに違いない。
そして、個別化されるということは、
男社会に対してだけではなく、
むしろ、
同性に対しての競合意識も
強く働いたはずである。
化粧というルーツが
どうもその辺りにあるような気がして
ならないのだが…。