ルネサンスとは、

ルネサンスとは、
分かりにくい言葉である。
一応は、
ギリシャ・ローマの古代文化を礎にした
主に15世紀以降、
イタリアフィレンツェを中心とした、
新しい「文化創造」
または「文芸復興」の訳が
与えられている。
そして、
もう少し踏み込んだ解釈としては、
従来のカトリック中心的な、
一方的神への信奉という世界から、
人間が自ら考え行動する
自由な世界への幕開け…
という解釈もある。
しかし
いずれも茫洋としてて、
結果だけ見てるような気がしてならない。
ミケランジェロに代表される
多くの芸術家たちが
なぜあの時代に集中して
輩出されたのか…。
そこにはやはり、
当時としては稀に見る
政治経済の安定が
挙げられるのだろう。
パトロンと成り得る貴族の権力と安定、
金融業の発展、
職人の集積、
それらが三位一体となって
好循環を繰り返し、
芸術に対する余裕…ともいうべき、
奇跡的一時代を築いたといって
差し支えないだろう。
片や、
日本のルネサンスと呼べる時代は
いつだったのだろう。
そして今後の日本において
ルネサンスをどう考えればいいのか、
そんなことばかり考え、
頭がこんがらがっている。

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