いまだ分からぬ . . . 京女とは一体いかなる風情のお方?

ぶぶ漬けを
喰わせたり

玄関先で
体のいい皮肉を
かませたり…

一言で言えば
意地悪!(笑)

それが
京女と思われがちだ。

しかし

わたしは
次のように想像する。

京女は
忙しいのだ。

一子相伝に
代表されるごとく

京都の家業は

男系社会の上に
成り立ってきた。

男子というだけで

一定の優遇を
受けやすい社会であり

男子は
家業を見詰め

ひたすら
もんもんとしていれば
よかった。(笑)


昼行灯か。(失礼)

一方

京都は
文化の頂点

なにかと
日々の
行事、設え、趣向に追われる
土地柄だ。

その忙しさ
気ぜわしさときたら

並みの想像力では
追いつかない。

周囲を気にしつつ
きちんと生きる京都人は

まあほどほどに…
という姿勢を
許さない。

日めくりのごとく
理詰めで
一日を過ごす。

となると

昼行灯を抱えた
ご婦人の多忙さが
いかほどのものか…

想像に難くない。

ご婦人は

まず我が家のしきたりを…

続いて周囲とのしきたりを整え

我が家の亭主が

「よっしゃ」

と、
出ていける空間作りに

日夜忙しいのだ。

もしかしたら

日本文化の根幹を
支えているのは

目立たぬが

京女なのではなかろうか

思っている。

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