「東京タワー」と「東京スカイツリー」のランドマーク性について再度考える。

東京タワーを「彼」
東京スカイツリーを「彼女」として
話を進める。
彼も彼女も
目的としては
電波塔として
建てられたものと
理解している。
もちろんその延長線上に
ランドマークとしての役割も
付与されたのだろう。
そう考えてしまうのは
彼も彼女も
先ずは
電波塔を立てる上で
比較的支障がない場所が
選ばれているように
思えるからだ。
そこを中心に
街を拡大しようという意図は
さほど見て取れない。
しかも彼女にいたっては
完全に後付けの建設である。
その辺りが
地方に住む私から見ても
今のところ
彼女が
ランドマーク足り得てない証でもある。
しかも
彼と彼女が並立することで
いくばくかの
相殺勘定すら働いている。
経済復興の象徴だった彼には
幕引きをして
彼女だけに自立してもらう手も
あっただろうが
昭和世代にとって彼は
あたかも
ウルトラマンのごとく
ヒーローである。
そう簡単な話ではない。
彼と彼女の並立は
ある意味都市を二分することでもある。
だが、
このことは決して
負の要素ばかりではないのだろう。
それぞれのエリアを活性化することで
より一つとしての東京を創出するという
新しい試みとも見て取れる。

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