首を寝ちがえた 不便で ど〜でもいい一日の釣果とは?

首を
寝ちがえた

おまけに

名犬ラッシー
のように

サッカーボールを
追いかけたので

やや
重症化した

不愉快だ

金も頭も

首が回らぬのは
困る

かといって
約束があり

車で出た

JRの警報機で
止まる

線路を隔てた
橋の上に

対向車が
8台止まった

全車
軽の黒

ふ〜ん
珍しいなあ

宝くじに
当たった気分 …

すれ違う際
チラ見

全車
女性!

ジャンボ宝くじクラス!

首のおかげで
普段は見れぬものに
注意が向く

国道に
出る

目だけ
キョロキョロ

過呼吸に
なりそうなほど

息苦しく
なる

普段できることが
できないだけで

こ〜も
ストレスが!

コインパーキングへ
バック …

ドン!

あれ?

もう一度 …

ドン!

わたしの入庫完了を
待っていた歩道の夫婦が

笑う

やれん!

イテテテ …
ドアから転がり出る

そして

うしろを
確かめる

なんで
こんな場所に

中途半端な
鉄柱があるんだよ!?

むかつくが

現実は常に
非情だ

バンパーが2ヶ所
小さく凹んでいる

見ないことに
する

わたしは
車の美に

一切
関心が無い

なんせ
ジープだ

しかも
一番安かった
パトリオット号

洗車は
雨で間に合う

通り過ぎても
こちらを見続ける夫婦に

へん!

メンチ
切る

Written by: