六月を制する者がすべてを制す。

一年カレンダーを眺め
六月中旬の
部屋陰に居る。

一月、二月、三月は
さっさと過ぎた。
寒いので
固まっていた。
一体何をしていたのだろう…。

その反動のように
四月は衣替えをし、
桜の開花と散り際を
日にち数えながら
大切に過ごした。
でも桜は見ていない。
それでいい。

五月になった。
やっと三寒四温も過ぎ
初夏の空気に
入れ替わり、
中旬を過ぎて
迷わず半袖を着る。
よしっ..と思う。

そして六月。
急ブレーキがかかったように
雨、曇天、薄日、
強い湿気、
熱暑、時折肌寒、
気分も体もコントロールが
難しくなる。
ネットで
世界で一番快適な地を検索し、
溜息をつく。

一年カレンダーで過ごしてると、
この六月をどう乗り切るかが
とても重要なことを知る。

六月はとにかく不安定で
しかも地味だから
ついダラダラ過ぎる。
すると
一年の後半は
悲惨なものになる。

六月にすべきこと。
熱中症への準備というような
生易しいことではない。

とにかく人生を肯定的にとらえる。
生きてることを心から礼賛し、
目標を再確認する。

そして、
六月最終日は
茅の輪(ちのわ)くぐりでもして
気分を引き締めれば、
年の後半は我が手中にある!

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