なにを語るか以前に  人から好かれる能力こそ  聴き手をひきつける 。

過日
BS1か

マルクス・ガブリエル
という

若手気鋭
哲学者の

来日ドキュメントを
見た

彼が

『 世界は存在しない 』

という
講義で

手持ちのペンを
かざし

量子的スケールで
言えば

これは
ペンですらない!

という部分が
あった

わたしは
後日

ペンが
ゴキブリになり

彼が
ぶったまげて

ステージ上を
転がり回る夢をみた

いきなり
失礼な感想だが

哲学とは

時に

パロディー

トリック

アイロニーに

満ち溢れる
べきだ

なぜなら
その瞬間

哲学以上の
ものが

見えることも
ある

哲学を

堅牢な檻に
入れ

恐々
覗き見るのは

やめるべきだ

わたしですら
毎日

時空の
裂け目が

目前にあるに
ちがいない

キョロキョロ
しているくらいだ

ところで

ゴキブリの
話は

彼を陥れるためでは
ない

彼に
驚いたのだ

成田に
着くや

出迎えの
スタッフに

まるで

コメディアン
のような

軽妙さと
柔軟さ

飛びっきりの
笑顔で

対応する
彼の姿が

以前
見知った

ステディーな
態度と

180度
異なっていたから …

わたしは
このイントロで

一瞬にして

彼を
好きになり

一瞬にして

小1時間番組を
見終えた

同時に

軽快な
構成で

番組編集した
スタッフの意図も

感じとれた気が
した

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