「山」に畏怖を抱いてこそ「人」なり

先日
クルマで
四国を走った。

海を渡る
家族連れの
ちょっとした
旅のつもりだったが

どっこい
そこは

山頭火の句
「分け入っても 分け入っても 青い山」
だった。

そうだ
ここは
東に剣山
西に石鎚山を主峰とする
峻険なる国だ。

そして
四国全体が
海に接する限界まで
膨大な山の塊であることを
今回思い知った。

人は
ほんの微かな
平地と山間地に
しがみついているに過ぎない。

山伏
修験道
そして
八十八箇所巡礼の国

アップダウンする山岳路
入りくねる峡谷と川
そして
欄干の無い
車幅ギリギリの
沈下橋を
走り抜けながら

無事帰れたら
次こそ
四輪駆動車を買うぞ. . .と
強く心に決めた。(笑)

同時に
若かりし頃
雇われの身で大失敗を喰らわした際
尊崇する社長から
「人生いたるところに青山(せいざん)あり」
と訓示されたことも
鮮やかに思い出した。

人は往々にして
我が身を過信し
勇躍馬を走らせる。

しかし
夢に満ちた青い山が
次の瞬間
一転して
墓場ともなる。

そんな教えだったと
記憶する。

単なる
ドライブ旅行のつもりが
様々な「山」を
思い起こさせる
旅となった。

みなさんも
ゆめゆめ怠りなきよう。

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